社長と社員
同じ会社にいても、立場は全く違います。
立場が違うのは当たり前ですが、それ以上に違うのが「危機感」です。
「うちは社員と距離も近くて仲が良い」
こうおっしゃる社長はたくさんいます。きっと本当に仲も良く、距離も近いのだと思います。
ですが危機感や会社に対して考え方が違う以上、そこには見えていないとしても深い溝があります。
例えば、売上が落ちているとします。
少しでも経費を削りたいのが社長ですよね?
ですが、社員は本当に理解し、それを行動にうつすでしょうか。
「社員を増やしても売上があがらない理由とは」でもお話しましたが、社員の方が興味あるのは自分の給料です。残念ですが、会社の売上ではありません。
と言う事は、どれだけ売上が下がっていたとしても、社長が頑張っていたとしても、社員の方自身の給料が払われているうちは、残念ながら危機感は全くありません。
もしあなたがどこかで会社員をした後に社長になったのであれば、会社員時代を思い出して下さい。
- 自分の給料が25万円だから、会社が払っている社会保険と、その他経費で実際にかかっているのは…
- カラー印刷は高いから、白黒にしておこう
- 暑いけど電気代節約のために温度は高めに設定して、電気もマメに消そう
なんて考えたことありますか?
ないですよね?
恥ずかしながら僕自身、カラー印刷が高いという事以前に、印刷なんて無料だと思ってました。
営業にかかる交通費も、安い方ではなく楽な方を選んでいました。
恐らく、どれだけ社員の方に話したとしても全く伝わりません。
それどころか、
「売上あげろ、経費を下げろ、社長はいつもお金の話ばっかり」
「毎月売上100万円あげてるんだから、せめて70万円は欲しい」
などと平気で言ってしまいます。
これは、立場が違う以上は仕方のないことです。
社長であるあなたと、社員の方達は、見ている場所も違えば、見えている事も全く違うからです。
この問題を解決するためには…